どーむはうす生活日誌

ドームハウスで生活しています。田舎暮らしのあれこれについて紹介します。

薪ストーブを吹き抜けに設置すると1階は寒いです。家の空気の流れを考えて適切なサーキュレーターの設置をお勧めします。

思ったより薪ストーブの暖かさを体感する事ができなかったのは、暖められた空気が上へと上昇する事に原因がありました。

 

「あれ?思ったより薪ストーブって暖かくない」

これが我が家に薪ストーブを設置して、薪を数日間焚いてみた最初の印象でした。

もう少し具体的に言うと、2階はとても暖かいのですが、1階の特に足もとが涼しく感じるという状況です。

 

1階の足元が暖かくない理由

その理由は、薪ストーブを設置している場所にありました。

 

我が家の薪ストーブは、吹き抜けの所に設置しているので、暖められた空気はすべて2階に上昇している状況でした。見た目はGOODなのですが、部屋を満遍なく暖められないと意味がないので悩みました。

 

これは薪ストーブが、吹き抜けのところに設置している事に原因がありました。

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空気の流れを変える工夫のあれこれ

2階天井にシーリングファンの設置

家を建築する時に設置しましたが、これ一基で2階の天井から1階の床まで空気を循環させるには、2階の床面が対流をさまたげるので、結局暖められた空気は2階に籠る事になりました。

小型扇風機

薪ストーブの炉台の上に、卓上型の扇風機を置いてみました。これは意外と効果がありました。1階の奥の方まで空気が循環しました。

ただ風が弱いので、もう少し強めの風を送りたくなりました。

扇風機型サーキュレーター

次に試したのが、扇風機を置いた場所と同じところに、ひとまわり大きいサーキュレーターを置いてみました。

今度は、なかなかの風量でしっかり風を奥の方まで送ってくれました。

が、しかし問題が一つ。

サーキュレーターは音がうるさくて、薪ストーブから薪の爆ぜる音が全く聞こえませんでした。

壁に設置型のサーキュレーター

そして、最終的に落ち着いたのが、これです。

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三菱電機 MITSUBISH換気扇・ロスナイ [本体]窓用・居間用換気扇 居間用【AC-90S2-C】」

壁掛けのサーキュレーターのメリットは上昇する空気を床に向かって送り出し、薪ストーブの下から暖かい空気が出てくるので、今まで解決出来なかった、足元の寒さを改善する事が出来ました。

そして何よりこの機種は音も静かなので、薪の爆ぜる音もきちんと聞こえて、雰囲気を壊しません。

あとは価格も、7,000円前後で売っているので経済的です。

ただ、色が白いので地味な印象で、黒く塗り替えようとも考えたのですが、慣れる全く気にならなくなりました。

 

最後に

薪ストーブはどうしても炉内に溜まった灰を定期的に取り除かなくてはなりません。

この時に、サーキュレーターが空気と一緒に灰も飛ばしてしまうので、その先に精密機械を置かないようにした方が良いです!

我が家では、3メートル近く離れた所に電子ピアノがあり、一度分解した時に、細かい灰が沢山中に入ってました。

 

 

 

 

薪小屋はネズミにとって最高の住処。家の床下も簡単に侵入します。対策はこれでOK!

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我が家は、水田に囲まれていて、すぐ裏は用水路が流れているせいなのかも知れませんが、家を建ててからの数年間、ネズミの被害に悩まされました。

正確に言うと、今も家の周りにはネズミの巣の穴が何個もあるので、今でも解決はしていなく、敷地内で共存しているといったところでしょうか(笑)

ログハウスやドームハウスの建築を予定している方は、自然が多いところで土地を探す方が多いと思うので、虫や小動物と共存する覚悟は持っておいてくださいね。

 

ログハウスやドームハウスの生活には、ネズミが寄ってくる。

全ての方に当てはまる訳ではありませんが、多くの方が薪ストーブを設置しています。この事がネズミを呼び寄せる原因となります。

実は薪を使用している事が大きく関係しているからなのです。

 

薪小屋はネズミにとって暖かい快適なお家

なぜネズミにとって薪小屋が快適な場所なのか。

それは、夏の間は土を掘って巣穴の中で生活しているネズミも、冬の間は地表が氷り、雪が降り積もると、巣穴の中に入る事が出来なくなります。

でも、近くに薪小屋があると、ネズミにとって風や雪や寒さから身を守れる最高の居場所となるのです。

それを裏付ける様に、我が家の薪小屋の薪の間には、無数の糞があるので、間違いありません。

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我が家のネズミによる被害

我が家のネズミによる被害は、対策が確立する、最初の3年間続きました。

主な被害場所は2つです。

 

1、床下

わずかな隙間でも侵入してくるネズミが、いったいどこから侵入したかわかりませんが、床下にしまっていた、キャンプ道具の銀マットを食い散らかしていました。 

2、天井と壁の中

これが一番の悩みでストレスでした。ドームハウスは構造が、外壁の内側に発砲ウレタンを吹き付けて、その内側に室内の壁を張るので、発砲ウレタンと室内の壁に隙間が出来るので、ネズミはドームハウスの1階の壁から2階の天井まで自由に行き来するし、1階の天井裏を走る音が聞こえるし、2階で寝ていると側の壁の中で「カリカリ」と何かをかじっている音もよく聞こえてました。

 

対策(試行錯誤してた頃)

まず最初に行ったのが、外で行動するネズミをやっつけるという事でした。まず下の2つを試してみました。

 

1、よくホームセンターに売っている、猛毒をネズミが食べてやっつけるという”あれ”

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使用方法や設置場所が悪かったのか、あまり効果がでませんでした。

 

2、次に試したのが、これまたホームセンターでおなじみの”これ”です。

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設置は、家の基礎の周りで、特にネズミが通りそうな場所にピンポイントで設置しました。

これは、結構効果があって、数匹捕まえる事ができました。

でも、これには欠点がありました。それは、シートにべったりとくっついた生きたネズミを始末しなければならないという事です。

これが本当に嫌で、続きませんでした。

 

対策(方法が確立)

試行錯誤の末に確立したのが、この商品に出会った事でした。

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これは、コンセントに差し込むだけで、ネズミが嫌な超音波と電磁波を機械から発して、ネズミを寄せ付けない、あるいは追い出すという商品です。

これを床下の設置して約8年。

設置して間もなくで、ネズミの「カリカリ」音や床下で糞を見つける事がなくなりました。

 

ただ、この商品「超音波は犬、猫、鳥、魚などには人間同様聞こえないため影響ありませんが、ハムスターなどのげっ歯類や昆虫には、ストレスを与える場合があります」と書かれているのですが、なぜか私にはしっかり聞こえています(笑)

最初は、家の中に設置したのですが、家主が家から出たくなりました。

結局、床下に設置したのが、正解だった様で、たぶん天井裏にネズミが出て困っている方も天井裏に設置する事をお勧めします。

 

音が聞こえなければ、どこに設置しても大丈夫だとは思いますが。

 

以上、我が家で今も活躍しているネズミ対策、お勧めです!

 

モデルは新しくなっているみたいです。

 

 

 

 

 

「文豪たちのラブレター」には芥川龍之介や石川啄木など、文豪を支えた妻や恋人との愛が詰まっている。

「文豪たちのラブレター」

宝島者 別冊宝島編集部 編(2018年9月21日発行)

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芥川龍之介石川啄木太宰治谷崎潤一郎森鴎外...。

彼ら日本を代表する文豪たちは、一体どんな恋をしていたのか。

この一冊には、のちに妻となる女性や、恋人、愛人に送った恋文が

綴られた一冊です。

 

各作家が宛てた手紙の一部 を紹介

芥川龍之介はのちの妻、塚本文へ

「この頃ボクは文ちゃんがお菓子なら頭から食べてしまひたい位可愛い気がします」

樋口一葉から師、半井桃水への憧れや恋情を込めて

「いつまでもいつまでも、お力にすがりたい願いでございます」

国木田独歩からの、のちの妻、佐々城信子へ

「時にわが信子よと親しく呼ぶことを許してください」

坂口安吾から恋人、矢口津世子へ

「手紙はやつぱりいけない。会って下さい」

高村光太郎からのちの妻、長沼智恵子

「さつき手紙を書きましたが又書きます」

佐藤春夫からのちの妻、谷崎千代(谷崎潤一郎 妻)へ

「ああ、私も妻がほしい、子供もほしい。人間なみの幸福をうけたい」

谷崎潤一郎からのちの二番目の妻、古川丁未子、のちの三番目の妻、根津松子へ

「今日から御主人と呼ばして頂きます」「あなたの支配の下に立ちたいのです」

若山牧水から片想いの石井貞子、のちの妻太田喜志子へ

「お写真を一枚是非下さい」「一目を忍び合ふ心持をも味ひませうよ」

倉田百三から恋人、山本久子(仮名)へ

「私はあなたにはセックスを求めません。キスも握手もなくていいのです(したくないのではない、抑へるのです)

太宰治から愛人、太田静子へ

「コヒシイ」「雨の日に、一日一ぱいお話したい」

有島武郎から「お仲良し」唐澤秀子、愛人波多野秋子へ

「愛人としてあなたとおつき合ひする事を、私は断念する決心をしたからです」

「一日でも長く生きていて下さい」

石川啄木から恋人、菅原芳子へ

「なぜあなたの柔らかい玉の肌を抱き、その波うつ胸に頭を埋めて覚めることのない夢に酔うことができないのか」

北原白秋からのちの妻、福島俊子へ

「たんと浮気をなさい」(不倫の頃)

夏目漱石から妻、夏目鏡子

「おれの様な不人情なものでも頻りに御前が恋しい」

森鴎外から妻、志げへ

「やんちゃのしげ子どの」

堀辰雄からのちの妻、加藤多恵子へ

「君の顔を見たので急に元気になつた」

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多くが明治から大正時代にかけて活躍した作家たち。

相手を思い手紙を書き、ポストに入れる。

「手紙は相手に届いただろうか」「私の思いをどう受け止めたのだろうか」「返事は来るだろうか」

家のポストに、思ひ人の便りが届くまで、決して”既読”はつかない。

だからこそ、愛は大切に育てられたのでしょう。

 

そんな事を考えていたら、

「会えない時間が、愛育てるのさ〜(よろしく哀愁)」

を歌っている郷ひろみが頭に浮かんできた

確かにカテゴリーは近いが、今じゃないと思うのだが、

頭から離れない...。

文豪たちのラブレター

文豪たちのラブレター

 

 

 

 

 

 

北海道命名150年記念 ほっかいどう百年物語 上巻 / STVラジオ編 中西出版

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平成30年に北海道は命名されて150年を迎えました。

 

かつて「蝦夷地」と呼ばれたこの地は、1869年(明治2年)8月15日に太政宮布告によって「北海道」と命名されたのです。

 

北海道のラジオ局STVラジオでは、毎週日曜日、午前9時から30分間「ほっかいどう百年物語」という番組が放送されており、これが大好きで主にradikoで聞いています。

 

この番組では、かつて北海道で活躍した偉人の生涯をラジオドラマで紹介してくれます。

 

本日紹介する本は、この北海道命名150年を記念して、「ほっかいどう百年物語」の放送の中から、40話を選んで「北海道命名150年記念 ほっかいどう百年物語 上巻 北海道の歴史を刻んだ人々ー。」が発刊され、購入してみたので紹介します。

 

この上巻には20話が収録されており、一話15ページ前後にまとめられており、時間のある時に気軽に読めて良いです。

収録の物語

五番館物語 … 札幌の老舗デパートの創立者と継承者による二人の物語
伊藤亀太郎 … 道内屈指の建設会社伊藤組の創業者
鈴木銃太郎 … 依田勉三と共に十勝に入植した十勝開墾のリーダー
北の湖敏満 … 名横綱として、協会指導者として体現し続けた相撲道人生
吉田貞次郎 … 十勝岳大噴火で被災した上富良野村で陣頭指揮をした村長
髙江常男 … 事故で障害を負いながらもクリーニング業を興し、百億円企業に育てた男
遠軽・カボチャ陳情団物語 … 予算難で一時ストップした石北本線開通工事の陳情団の奮闘
中川あき … 厳しい開拓時代を十勝の駅逓所の女あるじとして生き抜いた人生
ジュール・ブリュネ … 榎本旧幕府軍と共に新政府軍と戦ったフランス軍
川崎静一郎 … 北海道陸上界の基盤を築いたアスリート
南雲総次郎 … 旭川盲唖学校の創立者の苦難の物語
金成マツ … 知里幸恵の遺志を継ぎ、ユカㇻを75冊ものノートに書きおこした
嵯峨久 … 釧路水産業の近代化、漁港整備に尽力した漁師
松前藩物語~松前慶広と松前崇広~ … 松前藩の二人の藩主を中心に、その成り立ちから滅亡までを辿る
ルイス・ベーマー … 道内各地でリンゴ栽培を成功させた、お雇い外国人の一人
郡司成忠 … 千島開発に命を賭けた海軍大尉
西川寅吉 … 脱獄を繰り返した有名な囚人
花田伝七 … ニシン漁で栄えた道北地方を代表する大網元
安達喜幸 … 豊平館や時計台などの設計を手掛けた開拓使建築士
北海道鉄道物語 … 北海道の歴史と共に歩んだ鉄道の物語

 

わずか150年で急速に発達した、北海道の歴史に気軽に触れられる一冊として、ずっと大切にしたい一冊であり、下巻の発売を待ち遠しく思っています。

『星をつなぐ手 −桜風堂ものがたり−』村山早紀

『星をつなぐ手 −桜風堂ものがたり−』村山早紀 著 PHP研究所


この物語は、2017年に本屋大賞5位になった、前作『桜風堂ものがたり』の続編として発売されました。

 

この作品の舞台は、地方の小さな書店(桜風堂)という事もあり、まさに現在の地方書店、いや小規模な書店すべてと言って良いのかもしれませんが、大型店やインターネット販売の影響を受け、厳しい経営状況にある事がこの物語の中からも理解できます。

 

個人的にはやっぱり小さな本屋さんが大好きで、30分くらいかけて、店内をじっくり探検するのが趣味の一つなのですが、僕の場合、不思議と本屋さんとの相性みたいものがあって、好きな本屋さんでは、店内にいるだけで、なんだか落ち着くし、本との出会いも多くて、いつも心の中で「さすがにわかってるなぁ」と、にやけたりしています。

 

さて、この物語の中では、そんな厳しい経営状況であっても、人と人との繋がりや創意工夫、TwitterFacebook などSNS等によって思わぬ形でプラスに働くことがあって、工夫次第では、まだまだ地方の書店も頑張れるのだと思わせてくれる、温かなストーリーになっています。

また、この物語の登場人物も愛らしく、主人公と今回の作品でも深い関係にある銀河堂書店(中規模書店)では、それぞれが担当する文庫や児童、文芸コーナーに誇りを持って働いている事を教えてくれたり、地方の小さな書店では、まわりの商店も過疎化が進んでいるからこそ、みんなで力を合わせて町おこしをするという、温かい人たちの心温まるストーリーを作ってくれています。

 

最後に、登場人物の恋の行方も今回の続編で描かれていますので、読んでない方は前作「桜風堂ものがたり」を先に読むことをお勧めします。

 

是非、ドキドキの刺激ではなく、○回泣けましたではなく、読書後にほっこりしたい方は、手に取って見てください。

 

 

桜風堂ものがたり

桜風堂ものがたり

 
星をつなぐ手 桜風堂ものがたり

星をつなぐ手 桜風堂ものがたり